ボートレースで最低限知っておきたい専門用語

ボートレースの勝率とは?

ボートレース観戦では勝率と言う言葉がよく使われていますが、これはボートレースの競走に勝つ比率のことを指します。厳密には各ボートレーサーの到着順の点数について合計を出して、それを出走回数で割ることによって算出された数字が勝率です。

一般的に6隻のレースで1番にゴールしたら10点、2着は8点、3着は6点、4着は4点、5着は2点、そして6着1点と決められています。
とあるボートレーサーがこれまでに出場したレースですべて1着とした場合、単純計算で勝率は10となり、すべて6着となった場合はもっとも低く1となるわけです。
これらの点数ですが、実際にはSG戦・G1戦・G2戦などのグレード別や優勝戦では順位ごとにそれぞれ加点され、また待機行動違反や落水などでは原点される場合もあります。

グレードと級別との違いとは

グレードという言葉は日常的に使われていますが、競艇でグレードとはボートレーサーのレベルのことではなく、ボートレースのランク、格付けのことを指しています。最もグレードが低いものから高い順番に一般競走、G3、G2、G1、SG(スペシャルグレード)と主に5つのグレードに区分されています。

新人のボートレーサーはまず一般競走からのチャレンジになりますが、経験を積んでいくとハイグレードなレースにも出場できるようになり、グレードが高くなるにつれて賞金も当然グレードアップします。

ボートレーサーはスタートのタイミングが肝心

ボートレースの勝敗は単にスピードだけではなく、スタート時のタイミングが大きく勝負を左右するという厳しい競技です。
スタートに関する専門用語が多いのが競艇の特徴のひとつではありますが、フライングスタート、フライング、出遅れ、フライング休みといった専門用語は競艇の初心者もぜひ覚えておきたいですね。競艇では大時計の秒針が0秒を指すよりもスタートラインを早く出てしまうとフライングとみなされてしまい、出走表のFの欄にフライングの回数が1と書かれてしまいます。

たかがフライングだと思うかもしれませんが、たった1回のフライングでそのレースを欠場しなくてはならないのですから厳しいですね。
また開催中に2回目のフライングをしてしまうと即日帰郷させられるペナルティもあります。

その反対に出遅れは「L」のアルファベットで出走表に数字が記載されます。0秒よりも早すぎてもダメ、遅くてもダメ、いずれも欠場の扱いとなってしまうのです。
フライングや出遅れになったボートレーサーは、今後の更新や級別の審査にマイナスになることもあります。

競艇でフライングや出遅れが生じるのはフライングスタート法を採用しているためであり、スタートのグッドタイミングは大時計が0秒から1秒を指すまでの間にスタートラインを通過した場合のみです。

不完走失格と不成立とは?

ボートレースの専門用語で不完走失格とはレースの規定の時間内にゴールができなかった場合にその選手が失格とみなされることを言います。
不成立とはそのボートレースに出場するボートレーサーが5人以上(5隻以上)がフライングまたは出遅れによる欠場扱いとなった場合に、そのボートレース自体が成立しなくなることです。

実際にこのようなケースは少ないのですが、それだけスタートのタイミングが重要になるということです。仮に不成立となった場合は、舟券がすべて返還されることになります。フライングや出遅れによる欠場が4隻位内の場合は、残ったボートレーサーたちでレースが繰り広げられます。

スタート時のトラブルで欠場したボートレーサーが多ければ多いほど舟券の的中率は高くなるのですが、残念ながら返還金も発生するため配当金額は大きく下がります。
やはりボートレースでは6隻揃っての迫力のあるシーンが見たいですよね。