ボートレースってどんな公営競技?まずは概要を学ぼう

ボートレースとはどんな公営競技?正式の呼び方とは?

ボートレースは漢字で書くと「競艇」で、その名の通り海上にて舟で競い合いをする競技であり、競馬や競輪やオートーレースと同様に公営競技のひとつです。
競艇のルールはとてもシンプルで、6艇のモーターボートで競い合い、1周の長さは600m。これを通常3周してもっとも到着順が早いボートレーサーが勝利となります。

競艇やボートレースといった呼び方が一般的ではありますが、モーターを使うボートに乗って競い合うことから、モーターボートレース、これが正式の呼び方です。
ボートレースは日本国内に24箇所の競艇場がありますが、日本だけではなく海外でも開催されています。

ボートレースは他の公営競技よりも当たりやすいと言われる理由は?

ボートレースは競輪や競馬などの公営競技ともよく比較されますが、当たりやすさではボートレースがダントツですね。その理由は、6艇のボートで競い合いをするわけですから、単純に考えても選択肢が6つしかないからです。

競馬や競輪のように陸上で行われる公営競技とは違い、モーターボートが水面上で猛スピードで進むので、あっという間に勝負がついて結果がすぐに表示されます。

ボートレースが公営競技の国は?収益はどう使われる?

現在、ボートレースが公営競技となっているのは、日本の他にはお隣の韓国だけと言われています。
ボートレースは公営競技のひとつであり、ギャンブルのイメージが定着していますが、もともと地方自治体が主催者となっているものです。

ボートレースを観戦する人は舟券を購入しますが、それによって得られた収益については公益事業や福祉などあらゆる方面に活用されています。ですから、競艇=ギャンブル・お金を稼ぐ手段、といった価値観ではなく公益事業の資金として協力をするといったニュアンスで考えると、少々価値観が変わるものと思います。

ボートレースを観戦する時間帯は?

日本国内には現在24箇所のボートレース場がありますが、早朝に開催されるモーニングレースから日中に開催されるレース、夜開催されるナイトレースなどもあります。
同じボートレース場でも朝の8時半頃から始まるモーニングレースと、夜8時過ぎに行われるナイトレースとでは迫力も違い、景色の違いも楽しめます。

日本国内のボートレーサーの人数と年収が気になる

現在、日本国内には1600名前後のボートレーサーが現役で活躍していますが、年収についてはボートレースの試合の経験年数、優勝回数などボートレーサーの経験やレベルなどによって格差が生じています。

ボートレースは水面上でスピードを競い合う競技ですが、瞬発力や体力が要求されるだけに選手寿命が短いのではと思うかもしれませんが、もっとも若いボートレーサーでも10代後半、年長では70代のボートレーサーも頑張っています。
ちなみに現役最年長のボートレーサーは高塚清一選手で、最年長勝利記録を更新続ける走りには大きな勇気を与えられます。

ボートレーサーの年収について平均で1500万円前後と言われていますが、あくまでもこれは平均で、年収3000万円以上、5000万円以上のボートレーサーもたくさんいます。

ボートレース観戦の前に水面上にあるものを確認しよう

これからいよいよボートレース観戦、となる前にまずは水面上にある物をよく見ておきましょう。スタンド中央の水面寄りには大きな時計が設置されてますが、単に時の針を示すだけのものではなく、実はこのボートレースでは非常に重要な役割を果たしています。大時計の名の通り直径は約3メートルと大きく、ボートレースのスタートと大時計は深い関係です。

陸上で行われる競技だと、出場者がすべて決まった場所からスタートしますが、ボートレースは水面にて行われる競技ですから、決まった位置からのスタートができません。これが陸上競技との大きな特徴の違いです。

大時計がゼロの秒針を指した後1秒位内のタイミングでスタートラインを無事に通過することができた場合に限り、スタートのタイミングは異常なしということになります。これがボートレースのスタートの基本であり、大時計の大きな役割のひとつです。

水面上には大時計の他にもターンマークが2つ、赤いものと白いものが目印です。それぞれ右と左に位置しており、第一ターンマークは右側、第二ターンマークは左側です。

全国24場の競艇場すべてでターンマークを目印に左回りで競い合うという分かりやすいルールである事も、競艇が初心者にも馴染みやすい大きな理由の一つだと思います。