ボートレーサーに関する豆知識

ボートレーサーの階級は大きく4つの段階がある

一言でボートレーサーといっても新人からベテランの域に達する人まで、経験年数や技量などの格差があります。ボートレーサーとはボートレースに出場する選手のことを言い、各選手は大きく4つのランクに分けられます。
もっともハイレベルな選手はA1級、その次がA2級、その下にB1級、B2級と続きます。これらの階級はそれぞれのボートレーサーのレベルを表わすものであり、新人はB2級からスタートして、好成績を重ねると上のランクに昇格する可能性があります。反対にA1級のレベルに達した選手でも下降する可能性が十分にあります。

ボートレーサーになってからが正念場?更新検査について

ボートレーサーになるまでの道のりは長いですが、養成スクールで学ぶ期間はあらかじめ決められているわけですから、ボートレーサーになってからの方がはるかに長い道のりです。

ボートレーサーになった後、3年ごとに更新検査が実施されており、これをクリアしなければ不合格となってしまいます。3年ごとの更新検査では、ボートレーサーとしての身体的な能力に関する検査が実施され、これをクリアすればその後3年間はボートレーサーとして活躍できます。そして、3年後には次の更新検査が実施され、これを繰り返していくわけですね。

ボートレーサー歴が18年の選手がいるとしたら、これまでに6回は更新検査を受けてクリアしていることになります。ただし、万が一、クリアできなかった場合は、次の更新検査を受けるのですが、それでもクリアできなかった場合は、そろそろ引退を考えるタイミングなのかもしれません。

更新検査をクリアできない理由は、残念ながらボートレーサーとして活動するための身体的な能力や機能が備わっていない、以前はその能力を持っていたとしても身体的な能力が衰えてしまった、つまりボートレーサーとしての活動ができるレベルではないことを意味します。事故やけがなどの理由により、数年間ボートレースに出場できなかった場合も、更新検査をクリアできなければいよいよ引退となる可能性もあります。

ボートレーサーはどれくらい稼いでいるの?

ボートレースの平均年収は1500万円と言われていますが、細かく4つのランク別で見ると、新人レベルのB2級は約500万円、B1級は約1100万円、A2級は1800万円、A1級は3000万円前後とも言われており、B2級とA1級を比較するとその差は約2500万円となります。

ボートレーサーとしてのランクが高くなればなるほど、賞金の高いレースへの出場回数も増えてくるので、年収は当然アップするわけですね。ボートレーサーは約1600名いますが、その中でもっともハイレベルなA1級に該当するボートトレーサーは全体のうちの約2割と言われています。

ボートレーサーになるまでの道のりは険しいですが、実際にボートレースに出場するようになってからが正念場となります。3年ごとの更新検査をクリアできなかったり、レースで事故を起こしたり、病気やケガをしたらその分ブランクが長くなってしまうので、健康管理も実力のうちですね。

ボートレーサーがスリムな理由とは?

テレビでボートレースの中継などを見ていると、どのボートレーサーもスリムなボディを保っているように見えるのですが、ぽっちゃり体型のボートレーサーは見たことがないですよね。

それもそのはず、ボートレースはボートに乗ってタイムを競い合う競技ですから、ボートレーサーの体重制限はとても厳しいのです。単にボートの操縦の技術や知識に優れただけでは、優秀なボートレーサーとは言えません。
日頃からウエイトコントロールをしっかり行い、健康管理ができていてこそ、素晴らしい走りができるのです。

ボートレーサーの体重制限がいかに厳しいかについてですが、最も有利にレースが出来る最低体重は男性は52キロ・女性レーサーは47キロですから、よほど頑張ってダイエットでもしない限り、この体重に近付けて維持するのは大変なことです。
しかし、ボートレーサーの中にはその体重の基準をさらに下回る選手もいるようです。体重が重いと勝負には不利になりますが、かといって極端に軽すぎてもいけません。これよりも体重が低いボートレーサーは、マットやベストなどを使ってある程度は体重をキープできるように調整することとなります。

ボートの番号と色との関係について

ボートレースでは6隻のボートが順位を競い合います。レース自体はほんの2分程度ですが、周回を重ねながら熱い戦いが繰り広げられます。
6隻のモーターボートには識別しやすいように色分けがされてます。
1号艇から6号艇までの色は1号艇が白、2号艇が黒、3号艇が赤、4号艇が青、5号艇が黄色、そして6号艇が緑となっており、実際のボートレースでもそれに合わせてユニフォームが決まっています。

ボートレーサーは1年間に何回、ボートレースに出場する?

ボートレーサーの年間の出場回数は選手によってばらつきがありますが、もっともランクの低いB2級の選手よりは最高ランクのA1級の選手のほうが、圧倒的に多くなっています。出場回数が多いからこそボートレーサーとして稼げるチャンスがあるわけですが、一般的にA1級のボートレーサーは1ヶ月のうちほぼ半数はボートレースに出場しているという計算です。

もっとも出場回数が少ないB2級のボートレーサーは月平均で7~8回と言われていますが、今後ランクが上がったら出場する機会がどんどん増えて活躍の場も広がることでしょう。

選手の成長力や技量の衰えを考慮する事は舟券的中への大きな要因となるため、個々のボートレーサーを見守る事も競艇の楽しみの一つと言えるでしょう。