ボートレーサーにとってモーターボートは命も同じ
ボートレーサーはレース出場時期が近付くと、これでもかというほどにウエイトコントロールを徹底し、体調管理にも気を付けます。しかし、どんなに体調が良くても肝心のモーターの調子が悪いようでは優勝が遠ざかります。
ボートレーサーにとってモーターボートは命であり、勝負の決め手となります。
それでは実際のボートレースでは、どのようなタイプのモーターボートが使われているのでしょうか。モーターボートにはいろんなタイプがありますが、一般的によく使われているのは、排気量396cc・最高出力31馬力、このタイプのモーターです。
モーターボートの走行状態は常に安定しているとは言えない
ボートレースで使われるモーターボートの調子や走行状態は常に安定しているのでしょうか。実は気温や湿度などその日の天候や風邪の向き、波の状態などによっても走行状態が変わるため、常に安定しているとは言えません。
そのため、ボートレース直前までボートの調整や整備を慎重に行い、最良の状態でボートレースに臨むのです。
普通にモーターボートに乗るだけなら、なにもここまで丁寧に調整や整備を行う必要はないかもしれませんが、ボートレースは6隻のボートで勝敗を競い合うわけですから、わずか2分程度のレースの間に最高の出力・最高の速度が求められるわけです。
ベテランのボートレーサーが出場するレースであっても、どんなに勝率が高いレーサーでも、スタート直前まで入念なチェックが必要です。
ボートレース用のモーターボートの寿命はどれくらい?
ボートレースで使われるモーターボートの寿命はどれくらいなのでしょうか。
一般的にモーターは1年ごとに交換が必要で、プロペラは2年ごとの交換となります。
これ以外にも交換が必要とされる部品はいくつかありますが、ピストンやリングの交換などについては、特に何年ごとにといった決まりはなく、必要に応じてその都度交換するといった感じです。
本来、モーターボートのパーツを交換する目的は、走行の安全性やスピード力を重視しますが、一部の部品を交換したからといって必ずしもスピードが速くなるというものではないです。
ボートレーサーはボートの調整にどこまで関わることができるの?
ボートレーサーはあくまでもボートレースに出場する選手であり、レース直前までボートの調子を把握して最良の状態に整えておくことはもちろん必要です。しかし、ボートレーサーにできるのはモーターの調整・整備であり、ボートに関する整備は専門の係にお任せすることになります。
モーターボートは、ボートレース場によっても整備の仕方が変わってくることもあります。競艇場によって風の向きや潮の流れなどにそれぞれ違いが出てくるため、その競艇場で最も走行しやすい状態に整えておくのです。
一般的にホームと呼ばれる乗り慣れたボートレース場である方が勝率が上がるものですが、海水や天候などによっての相性もあるため、舟券購入の際にはボートレースが行われる競艇場の当地成績を参考にする方が多いです。